中小企業診断士は取っても意味ない、役に立たないと不安になる理由3つ

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資格の勉強を始める前には「この資格は時間とお金をかけて取る意味がないのでは?役に立たないのでは?」という不安が生じるものです。

特に中小企業診断士は合格までの勉強時間が多く、かつ独立後のイメージがつきづらいので、取る意味を見失いがちになる資格です。

この記事では、中小企業診断士の二次試験対策に特化した個別指導塾を運営している私が、中小企業診断士を取る意味について話します。中小企業診断士に挑むか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでください。

中小企業診断士試験に効率よく合格する勉強法を知りたい方は、本記事を読んだ後に以下の記事も読んでいただけると理解が深まるかと思います。

執筆
花月 諒(かげつ りょう)
経済産業大臣登録 中小企業診断士

通信講座と独自の二次試験解法を組み合わせた勉強法で、中小企業診断士に約200時間で合格。2023年、二次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。

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目次

中小企業診断士を取っても意味がない、役に立たないと不安になる理由

勉強を始める前に「中小企業診断士を取っても意味がないのでは?役に立たないのでは?」という不安が生じる理由は以下の3つです。

  • 勤務先で特に評価されないから
  • 学んだ知識を実務に活かせなそうだから
  • 資格に将来性を感じないから

それぞれくわしく話します。

理由①勤務先で特に評価されないから

勤務先が資格の取得をあまり評価しない社風だったり、昇進や異動に際して資格が有利に働かなかったりすると、実益が見えづらく「意味がない」と考えがちです。

理由②学んだ知識を実務に活かせなそうだから

中小企業診断士では幅広い知識を習得しますが、自分の仕事と学ぶ内容の違いが大きいと、せっかく勉強した知識が無駄になる気がして、勉強の意欲が低下します。

理由③資格に将来性を感じないから

士業の仕事はAIへの代替が進みやすいと言われます。中小企業診断士になって独立しても、AIに仕事を奪われて資格を活かせないのでは?と感じる方も多いです。

中小企業診断士は取る意味がある

では実際はどうでしょうか。私は中小企業診断士は十分に取る意味がある資格だと考えています。その理由は以下です。

理由①自己啓発になるから

仮に異動・昇進・昇給など目にみえる成果が出なかったとしても、資格の勉強は自己啓発として役立ちます。本来、資格は他人からすごいと見られるためではなく、自分を高めるために取るものです。

理由②「財務・会計」や二次試験の知識は必ず役立つから

一次試験、二次試験ともに出題される「財務・会計」は、どんな会社にお勤めの方でも必ず役立つ科目です。なぜなら経営を数字で考えないビジネスはないからです。

また二次試験の勉強で身につく論理的に物事を考える力、アウトプットする力は、仕事に関係なく使える汎用的なスキルです。

中小企業診断士二次試験の問題例。企業の経営状況を説明した文章(与件文)を読み、設問に答える形式で行われる。
二次試験の出題形式。読む・書く力が身につく

理由③中小企業診断士はAIに代替されづらいから

中小企業診断士は士業の中ではAIに代替されづらいと言われています。というのも、定型的な仕事が少なく、人間の創造力が求められる仕事が多いからです。

また社長をはじめ会社の経営幹部とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが大半で、その点でも人間が担う仕事と言えます。

年収面も悪くはありません。一般社団法人中小企業診断協会が発表している『中小企業診断士活動状況アンケート調査』によると、独立している中小企業診断士の年収のボリュームゾーンは501万円〜800万円です。

「中小企業診断士は独占業務が無いから稼げない」という意見もよく聞きますが、弁護士だろうが公認会計士だろうが、就職活動に失敗すれば高給取りにはなれません。特段、中小企業診断士が稼げない資格というわけではないのです。

中小企業診断士は意味ない、やめとけと他人が言ってくる理由3つ

資格に挑戦する旨を周りに伝えると、たまに「そんな資格を取っても意味がないよ。やめておきなよ」と言ってくる人がいます。他人がそんなことを言ってくる理由として以下2つが挙げられます。

理由①他人の成功が妬ましいから

最大の理由は、他人が成功すると自分の人生がみじめに見えてしまうからです。

自分の人生に不満があるけど、努力はできない。だから自分を高めるのではなく、他人を落とすことで自分のプライドを保ちたい。

これが彼ら・彼女らの心理です。心理学の世界ではドリームキラー(人の夢を殺す人)といいます。

特にSNSや会社の飲み会にはドリームキラーがあふれているので気をつけましょう。

理由②インフルエンサーの受け売り

いわゆる「ビジネス系インフルエンサー」の方々は、総じて資格取得に否定的です。

これには理由があり、「資格は意味ない!今はスキルの時代だ!」みたいにあおることで『人生を変えたいけど努力はできない層』が、自分たちのオンラインサロンに入ってくれたり、教材を買ってくれたりして儲かるからです。

『ビジネス系インフルエンサー』を盲信している人たちは、その受け売りで「資格なんて意味が無い!」とSNSでわめきます。受け売りなので、自らの頭を使った発言ではありません。

インフルエンサーの信者やドリームキラーが発する「資格を取っても意味ない、やめとけ」という意見は無視するに限ります。

彼ら(彼女ら)はあなたが成功するのが嫌なだけで、中小企業診断士の資格の良し悪しなんて全く分かっていないのです。

中小企業診断士は意味ない、やめとけのまとめ

今回は、資格試験に挑戦する人に水を差す人の心理を話しました。この記事を含め、周囲の意見は気にしなくて大丈夫です。なぜなら、しょせんは他人の意見だからです

自分なりの理由があって資格取得を目指すなら、それでいいのです。あなたの自己研鑽を止める権利なんて誰にもありません。

この記事を読んでくださった方が、雑音にまどわされずに夢を実現することを願っています。

この記事を書いた人

中小企業診断士。一橋大学を卒業後、鉄道会社、コンサルティング会社で勤務。2020年、約200時間の勉強で中小企業診断士試験に一発合格。2023年に中小企業診断士2次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。短時間で試験に合格する勉強法、マインドを発信します。

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