二次試験対策– category –
中小企業診断士二次試験の概要から勉強法まで、すべてが学べる記事です。二次試験について知りたい方は、まずこの記事から読んでください。
中小企業診断士二次試験の概要
中小企業診断士二次試験は、一次試験(マークシート式7科目)を合格した人が受けられる試験です。
二次試験は筆記試験→口述試験の二段階で行われます。それぞれの試験の概要を説明します。
中小企業診断士二次試験(筆記試験)
受験できる人 | 一次試験合格者 |
日程 | 2024年10月27日(日) |
科目 | 4科目 |
満点 | 400点 |
合格基準 | 240点以上かつ 40点未満の科目なし |
合格率 | 約18% |
事例企業の経営環境などを説明した文章(与件文)を読み、設問に文章で答える形式の試験です。
受験できるのは、一次試験に合格した年と、その翌年の2回のみ。2回とも不合格だった場合、また一次試験からやり直しとなります。
中小企業診断士二次試験(口述試験)
受験できる人 | 二次試験(筆記)合格者 |
日程 | 2025年1月26日(日) |
合格率 | 約99% |
二次試験(筆記試験)の合格者を対象に行われる、面接形式の試験です。
面接は10分ほどで、筆記試験で出題された事例に関する4つの質問に口頭で答えます。例年99%以上の方が合格します。
くわしい内容や対策は、以下の記事で解説しています。
中小企業診断士二次試験の難易度
中小企業診断士二次試験の難易度を、受験者数や合格率の推移を踏まえて解説します。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023 | 8,241 | 1,555 | 18.9% |
2022 | 8,712 | 1,625 | 18.7% |
2021 | 8,757 | 1,600 | 18.3% |
2020 | 6,388 | 1,174 | 18.4% |
2019 | 5,954 | 1,088 | 18.3% |
受験者数は2021年度から増加しています。これは一次試験の合格率の上昇によるものです。一方、合格率は例年18%程度に調整されています。
「400点満点中240点以上、かつ40点未満の科目なし」という合格基準が設けられていますが、実質的には相対評価の試験です。
合格に必要な勉強時間は、完全な独学の場合は300時間~400時間が目安です。
中小企業診断士二次試験の勉強方法
二次試験の勉強方法は「独学」と「予備校で添削を受ける」の2つがメジャーです。
独学
勉強時間が多く確保できる方、勉強にかかる費用を節約したい人は、独学で挑みましょう。
独学の場合、市販の参考書を買い、それを見ながら過去問演習を進めることになります。
当塾がおすすめする参考書は『ふぞろいな合格答案』シリーズです。採点基準やレベル別の再現答案が載っており、二次試験対策には必須です。
予備校で添削を受ける
勉強時間が多くは確保できない方や、学費を捻出できる方は、予備校の活用も検討しましょう。
プロの添削を受けることで、自分の答案のレベルや改善点を客観的に把握でき、効率良く実力が伸びます。
予備校の学費は20万円~30万円程度が相場です。予備校を比較する際のポイントや、おすすめの予備校は以下の記事を参考にしてください。
中小企業診断士二次試験|過去問演習の進め方
独学の場合、自分で過去問演習を進めることになります。過去問演習の進め方を説明します。
本番と同じ80分で問題を解きます。40分+40分のように時間を区切ったり、答案が埋まらないからと100分かけたりするのはダメです。
『ふぞろいな合格答案』の採点基準をもとに自己採点します。解答例と自分の答案を見比べ、自分の改善点を考えます。
このようなサイクルを速く、数多く回すことで二次試験に合格できる実力が身につきます。
過去問演習の進め方の詳細は、以下の記事をご覧ください。
中小企業診断士二次試験の解き方
中小企業診断士二次試験は、事例企業の経営環境などを説明した文章(与件文)を読み、設問に文章で答える、独特の形式で行われます。
正解も公表されないため、合格者の数だけ解法があります。「これが絶対の正解」という解法はなく、それぞれが正解の1つです。
時間に余裕がある人は、色々な解法を見ながら、自分なりの解法を考えてみましょう。自分で考えた解法が最も合格しやすいです。
参考までに、当塾が採用しているレインボー式解法を紹介します。
レインボー式解法の長所は、シンプルで再現しやすい点です。
他の予備校や参考書の解法は、一見するとカッコいいのですが、難解で再現しづらいものが多いです。それでは受講生は使いこなせないし、試験にも受かりません。
カッコつけず、シンプルで無駄がない解法。それがレインボー式解法です。詳しい内容はレインボー式解法の解説記事を読んでください。
中小企業診断士二次試験に関する質問
私がよく受ける質問と、それに対する回答を紹介します。回答に関連する記事も載せているので、あわせてご覧ください。
中小企業診断士二次試験の対策はいつから始めるべきですか?
一次試験が終わってから始めるのがおすすめです。中途半端に二次試験に手を出した結果、一次試験に落ちては本末転倒です。
中小企業診断士二次試験の受験を免除することはできますか?
二次試験の受験を免除できる制度はありません。しかし「養成課程」と呼ばれる機関を修了すれば、二次試験及び実務補習(実務従事)に代えることができます。
中小企業診断士二次試験に落ちるのはどんな人ですか?
落ちる人には共通する特徴があります。私の指導経験をもとに、落ちる人の特徴や、その回避策を記事にまとめています。
事例Ⅳ(財務・会計)はどのように勉強すれば良いですか?
分野別問題集で基礎を固めた後に、年度別の過去問を解くのがおすすめです。経営分析、損益分岐点(CVP)分析の2分野を優先して対策しましょう。くわしくは以下の記事で解説しています。
模試は受けた方がよいですか?
受けた方が良いです。出題予想に触れる、自分の実力を把握する、本番の緊張感に慣れるなど多くのメリットがあります。可能なら会場で受験しましょう。