中小企業診断士はやめとけと言われる理由3つ【リスクとリターンを考えよう】
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中小企業診断士を目指そうとしているとき、周りの人から否定的な意見を聞くと不安になりますよね。インターネット上でも「中小企業診断士はやめとけ」という話はよく耳にするものです。
今回は中小企業診断士の二次試験対策に特化した個別指導塾を運営する私が「中小企業診断士はやめとけ」という意見についての考えをまとめます。
・中小企業診断士はやめとけと言われる理由
・否定的な意見への向き合い方
・中小企業診断士に挑むリスクとリターン
中小企業診断士への挑戦をためらっている方は、ぜひ最後まで読んでください。
中小企業診断士試験に効率よく合格する勉強法を知りたい方は、本記事を読んだ後に以下の記事も読んでいただけると理解が深まるかと思います。
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「中小企業診断士はやめとけ」と言われる理由
他人が「中小企業診断士はやめとけ」と言ってくる理由はただ1つ。取るのが大変なわりに稼げない印象があるからです。
たしかに中小企業診断士は合格までに約1,000時間の勉強が必要と言われますし、合格率も約5%と低いです。(一次試験・二次試験にストレートで合格できる確率)
しかも法律で守られた独占業務もありません。弁護士でいう法律事務所のように、資格を取れば高確率で入れる就職先もありません。
たまに「中小企業診断士を取ればコンサルティング業界に転職できる」と書いている記事を見ますが、全くのウソです。くわしくは中小企業診断士の転職先3選|コンサル業界には入れるのか?を読んでください。
実際に中小企業診断士を取ったけど昇進・昇給などのインセンティブを得られなかった、独立したけど仕事が取れず廃業した、などネガティブな理由はいくらでも見つけられます。
しかしここで、じゃあ本当に「中小企業診断士はやめとけ」なんだろうか?と考えてはいけません。それは表面的な思考だからです。
抽象化して「なぜ他人は、人の挑戦を踏みとどまらせるようなことを言うのだろう」と考えみると、全く別の答えが見えてきます。
「中小企業診断士はやめとけ」は無視していい
ズバリ言うと、否定的な意見のほとんどは「自分が達成できないことを人に達成してほしくない」という心理の表れです。別にあなたのことを親身に考えているわけではないのです。
怠惰な自分を肯定したい人は、他人を否定することで自我を保っています。それがネット上で誹謗中傷が絶えない理由であり、人が何かに挑戦すると「やめとけ」と言う理由です。
この手の人種は、あなたが何に挑むと言っても、色々と理由をつけては「やめとけ」と言って自分を守るのです。つまり、そんな意見は耳に入れるだけムダなのです。
一応、前述した「中小企業診断士は取るのが大変なわりに稼げない」という点について、独立して3年になる私の経験をもとに次章で考察します。
本当に「中小企業診断士はやめとけ」なのか?
私はむしろ中小企業診断士はコスパの良い資格と考えます。その理由は以下です。
- イメージされるほど難しくない
- 行動力があれば仕事の幅は広い
イメージされるほど難しくない
一般的に中小企業診断士の合格には1,000時間程度の勉強が必要と言われます。ただしそれはスマホもSNSもYouTubeも無く、情報の流動性が低かった時代の話です。
現代では半分の500時間あれば十分に合格できます。実際、私も通信講座を使い約130時間で一次試験に合格しました。
二次試験が難関ですが、添削を受ければ勉強時間を短縮できます。当塾の受講生(50代)も、添削を受けて約120時間で二次試験に合格しています。想像するほど難しくはありません。
行動力があれば仕事の幅は広い
中小企業診断士は独占業務を持たない分、先人たちが工夫して色々な仕事を作ってきました。本業のコンサルティング業だけでなく、講師業や執筆業も展開できます。(参考:中小企業診断士は何ができる?仕事内容10選)
![中小企業診断士の仕事の全体像。主にコンサルティング業、講師業、執筆業の3つがある。](https://rainbow-smec.co.jp/wp-content/uploads/2024/03/image_004.jpg)
どの士業でも同じですが、仕事を取れるかは自分の行動力次第です。「受かったけど仕事が取れませんでした」と言っている人は、厳しくいえば「仕事を知る努力・取る努力を怠っている人」です。
以上の理由から、中小企業診断士は十分に挑戦する価値があります。
もちろん合格するのがベストですが、仮に受からなくても経営の知識や思考力は身につき、過去の自分よりは確実に成長できます。
「中小企業診断士はやめとけ」のまとめ
今回は「中小企業診断士はやめとけ」という意見が出る理由を、人間の心理面も含めて解説しました。
「難しいわりに独占業務もなく稼げない」など、それらしい理由をつけて「中小企業診断士はやめとけ」と主張することは簡単です。
しかしそれはリスク面しか見ていない意見ですし、そもそも怠惰な自分を守りたい一心で、特に深く考えていない意見である可能性が高いです。
資格は自分なりに納得できる理由があれば挑戦していいのです。他人の意見は気にする必要はありません。この記事を読んだ方が、少しでも合格に近づくことを願っています。
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