【2024年最新】中小企業診断士の合格率を徹底解説

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資格試験の勉強をはじめるとき、まずは試験の合格率が気になりますよね。

この記事では、中小企業診断士試験の合格率について最新(2023年度)の結果も含めて徹底解説します。予備校や通信講座の合格率も可能な限り調べているので、ぜひ参考にしてください。

中小企業診断士試験に効率よく合格する勉強法を知りたい方は、本記事を読んだ後に以下の記事も読んでいただけると理解が深まるかと思います。

執筆
花月 諒(かげつ りょう)
経済産業大臣登録 中小企業診断士

通信講座と独自の二次試験解法を組み合わせた勉強法で、中小企業診断士に約200時間で合格。2023年、二次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。

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目次

中小企業診断士|合格率の推移

中小企業診断士試験の合格率の推移を、試験の段階別に解説します。

一次試験の合格率推移

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年度受験者数合格者数合格率
202318,6215,52129.6%
202217,3455,01928.9%
202116,0575,83936.4%
202011,7855,00542.5%
201914,6914,44430.2%
一次試験の合格率推移(2019-2023)

一次試験はマークシート式7科目。700点満点中420点(60%)以上を取り、かつ40点未満の科目が1つも無ければ合格です。

ここ5年の一次試験の合格率は30%~40%です。2018年以前の合格率は20%前後でしたが、2019年から上昇しています。理由は次章で話します。

二次試験(筆記試験)の合格率推移

Google Chart Tools サンプル
年度受験者数合格者数合格率
20238,2411,55518.9%
20228,7121,62518.7%
20218,7571,60018.3%
20206,3881,17418.4%
20195,9541,08818.3%
二次試験の合格率推移(2019-2023)

二次試験(筆記試験)は記述式4科目。400点満点中240点(60%)以上を取り、かつ40点未満の科目が1つも無ければ合格です。

二次試験の合格率は約18%です。毎年ほぼ同じ合格率が維持されており、実質的には相対評価の試験と言えます。

二次試験(口述試験)の合格率推移

年度受験者数合格者数合格率
20231,5571,55599.9%
20221,6321,62599.6%
20211,6051,60099.7%
20201,1751,17499.9%
20191,0911,08899.7%
二次試験(口述試験)の合格率(出所:中小企業診断協会

最後に行われる二次試験(口述試験)は、ほぼ全員が合格します。くわしい内容や対策は以下の記事で解説しています。

中小企業診断士|合格率から読み取れるもの

合格率の推移から読み取れるポイントを2つお伝えします。

国の後押しで一次試験は易化

前述の通り一次試験の合格率は2019年から上昇しています。

中小企業の経営を支える人材の不足を受け、国や政府関係者が中小企業診断士を増やすために一次試験の難度を下げたと考えれています。

さすがに2020年(合格率42.5%)は簡単すぎたのか、その後は少し難しくなり、最近は30%弱に落ち着いています。

国や政府関係者がどのような取り組みを行ったのかは、以下の記事で説明しています。

二次試験は相対評価を維持

一次試験は易化しましたが、二次試験の合格率は約18%で変わらず、相対評価が維持されています。

最近は出題のパターンも多様化しており、二次試験は難しくなっていると感じます。

中小企業診断士|科目別合格率

一次試験には科目合格制度があります。60点以上取れた科目は「科目合格」扱いとなり、2年先まで受験が免除される(60点としてカウントされる)仕組みです。

一般社団法人中小企業診断協会のWebサイトでは、一次試験の科目別受験者数、科目合格者数が公表されています。2023年度(令和5年度)の結果は以下でした。

科目受験者数科目合格者数合格率
経済学・経済政策18,0722,36913.1%
財務・会計17,3622,48014.3%
企業経営理論16,5943,29119.8%
運営管理16,8541,4708.7%
経営法務15,9274,07425.6%
経営情報システム16,8341,91911.4%
中小企業経営・政策18,2513,76520.6%
一次試験の科目別合格率(2023年度)

なお「科目合格者数」とは「その科目では60点以上を取れたけど、一次試験全体には合格できなかった人の数」です。ご注意ください。

一次試験の難易度は年によって大きく変わります。2023年度(令和5年度)は運営管理が難しかったようです。

中小企業診断士|予備校・通信講座の合格率を調べる方法2つ

予備校や通信講座の利用を考えているとき、その合格率は気になりますよね。この章では、予備校や通信講座の合格率の調べ方を2つ紹介します。

公式サイトで確認する

一部の予備校・通信講座では、合格率を公表しています。まずは公式サイトを確認してみましょう。ただし合格率の算出方法には注意しましょう。

試験後に合否の結果を報告した人を分母にしているなど、恣意的に数値を高めている予備校もあります。

教育訓練給付制度検索システムで調べる

厚生労働省の教育訓練給付制度厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム(以下、検索システム)を使えば、予備校や通信講座の合格率が分かります。

教育訓練給付制度検索システムのログイン画面
検索システムのトップページ

教育訓練給付制度の指定を受けている講座に限られますが、正確な情報をつかめます。くわしくは以下の記事で解説しています。

中小企業診断士|主な予備校・通信講座の合格率一覧

主な予備校・通信講座の合格率を調べて整理しました。(検索システムで各講座の令和3年度実績を調査)

スクロールできます
データTACフォーサイトクレアールスタディング
受講修了者数3814620531
資格受験者数2612512727
受験率68.5%54.3%62.0%87.1%
合格者数4281219
合格率16.1%32.0%9.4%70.4%
主な予備校・通信講座の合格率一覧(令和3年度)

最も合格率が高いのは通信講座のスタディングです。実際、私もスタディングを使って130時間で一次試験に合格できました。効率良く学習を進めたい人にはとてもおすすめです。

中小企業診断士の合格率まとめ

今回は中小企業診断士試験の合格率を徹底解説しました。

  • 一次試験の合格率は30%前後。2019年度から簡単になっている
  • 二次試験の合格率は約18%。毎年ほぼ一定で、実質的には相対評価の試験
  • 予備校や通信講座の合格率は、公式サイトや教育訓練給付制度厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システムで調べられる

最近は一次試験の易化もあり、合格のチャンスは高まっています。中小企業診断士に興味がある方はぜひ勉強を始めてみましょう。

この記事を書いた人

中小企業診断士。一橋大学を卒業後、鉄道会社、コンサルティング会社で勤務。2020年、約200時間の勉強で中小企業診断士試験に一発合格。2023年に中小企業診断士2次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。短時間で試験に合格する勉強法、マインドを発信します。

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