中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法【誰でもできる3手順】

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1年で最も「資格に挑戦するぞ」という意欲が高まるのは、年明けの1月~2月ごろです。中小企業診断士の一次試験は例年8月に実施されるので、試験まで半年くらいのタイミングです。

そのため「一次試験は半年で合格できるのだろうか?」と気になる方は非常に多いです。

そこで今回は中小企業診断士の二次試験対策に特化した個別指導塾を運営する私が「一次試験に半年で合格する方法」を徹底解説します。

勉強法の全体像を知りたい方は、先に中小企業診断士に200時間で独学合格できた勉強法を読んでください。専門誌でも紹介された私のノウハウをすべて公開しています。

執筆
花月 諒(かげつ りょう)
経済産業大臣登録 中小企業診断士

通信講座と独自の二次試験解法を組み合わせた勉強法で、中小企業診断士に約200時間で合格。2023年、二次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。

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目次

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法|全体像

まず合格までのタスクの全体像を示します。

  • 学習計画を立てる
  • 勉強する
  • 学習計画を見直す

重要なのは「①学習計画を立てる」です。対策できる期間が短いからと、焦って「②勉強する」から始める方が多いのですが、それではダメです。

なぜなら計画を立てずに行き当たりばったりで勉強すると、大抵は時間不足に陥って合格できないからです。

対策期間が短いからこそ、丁寧な学習計画を立てることが大切です。次章からは、前述の3つの手順を具体的に解説します。

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法|①学習計画を立てる

まず学習計画を立てます。具体的には以下の作業を行います。

  • 勉強時間を見積もる
  • 勉強時間を学習計画に落としこむ

勉強時間を見積もる

まずは合格に必要な勉強時間を見積もります。一次試験7科目を1年分解き、その点数から必要な勉強時間の仮説を立てるのがおすすめです。

一般的に、一次試験合格には約800時間の勉強が必要などと言われますが、社会人が半年で800時間勉強するのは無理です。

一般論ではなく「自分が」必要とする勉強時間を、頭を使って考えます。こうした仮説を立てる能力も、中小企業診断士試験の合格には必須です。

どの科目も20点~30点くらいしか取れない方なら、400時間を目安に挑みましょう。これなら1日2時間ちょっとですから、十分にこなせます。

勉強時間を学習計画に落としこむ

必要な勉強時間を見積もったら、学習計画に落としこみましょう。学習計画はExcelで作るのがおすすめです。以下に作成例を示します。

学習計画の作成イメージ。縦軸に勉強内容、横軸に日付を記載する。
学習計画の作成イメージ

縦軸に勉強する内容(使用する教材の目次に沿って書きましょう)、横軸に日付を取ります。それが交わうセルに、勉強にあてる時間を記載します。

また1日ごとの勉強時間の合計も載せておくと良いでしょう。(上図の赤字部分)これをすべての学習内容について作成し、見積もった勉強時間に収めます。

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法|②勉強する

学習計画を立てたら、それに従って勉強します。あっさりと聞こえますが、ここが一番大変ですよね。私の経験上、勉強を計画通りに継続するには、以下が重要です。

勉強する時間・場所を固定する

同じ時間、同じ場所で勉強すると、習慣化しやすくなります。習慣化できれば継続の苦労が和らぎます。

社会人の方なら、まずは朝に早起きして勉強しましょう。夜は残業や家庭の都合など、不確定要素が増える時間帯ですし、身体が疲れていて勉強に使う体力が残っていないからです。

勉強の記録をつける

毎日の勉強内容や時間を記録しましょう。自分が少しでも前に進んでいることが実感できると、翌日の勉強のモチベーションも高まるからです。

日記でも良いですし、SNSでつぶやくのも良いでしょう。ただしSNSは時間を奪う大敵なので、1日3分までにしましょう。

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法|③学習計画を見直す

残念ながら、計画通りに勉強が進むことはほぼありません。勉強の見積もりなんて精緻に出せるわけがないからです。

しかし計画通りに進まなくても、見直しができれば問題ありません。もとの計画では勉強時間が足りない場合、解決策は以下2つになります。

時間を新たに捻出する

日常生活における時間の使い方を見直し、勉強時間を新たに作ります。すぐに効果が出るのは、テレビとネットサーフィンをやめることです。

私たちは気づかないうちに、1日の時間の多くをメディアに奪われています。(メディアは利用者の時間をなるべく長く奪い、広告を表示して稼ぐビジネスです)

物理的にメディアへのアクセスを遮断しましょう。テレビは捨てます。スマホはスクリーンタイム機能を使ってブロックします。

【参考】iPhoneでウェブサイトを安全かつ効率的にブロックする方法(外部サイト)

日常的にテレビやSNSに触れている方なら、これだけで1日1~2時間は捻出できます。

勉強内容を減らす

中小企業診断士は60%取れれば合格の試験です。逆に言えば40%は落としてOKです。以下のような分野は思い切って削るのも有効です。

  • 出題頻度が低い分野
  • 自分がすでに知っている分野
  • 難解すぎる分野

たとえば同友館の『ニュークイックマスター』シリーズでは、以下のように出題頻度別に論点がランク分けされています。

A過去5年で3回以上出題された論点
B過去5年で2回出題された論点
無印それ以外の論点
『ニュー・クイックマスター』のランク分け

時間が足りないなら「無印」の論点は飛ばしましょう。それでも一次試験は十分に合格できます。

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法|ツールの活用

ここまで中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法を解説しました。学習計画の作成や見直しは大変です。いつまでも計画ができずに勉強が進まなくては本末転倒です。

半年での合格を目指すならツールの活用は必須です。私が最善だと考えるのは通信講座のスタディングです。スタディングには以下のような機能があるからです。

  • AIによる学習計画作成
  • AIによる復習問題出題
  • 受講者専用のSNS

短期間で合格を目指す際に課題となる、学習計画の作成が劇的に楽になります。実際に私もスタディングを使い、半年で一次試験に合格できました。

私の学習履歴。スタディングを使い、約半年で一次試験に合格。
私の学習履歴

5万円ほどの受講料が必要ですが、時間短縮効果は計り知れません。

中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法まとめ

今回は中小企業診断士一次試験に半年で合格する方法を解説しました。

繰り返しますが、時間が無いからといって、いきなり勉強を始めてはいけません。ゴール(試験合格)から逆算する思考で取り組みましょう。

タスクの洗い出しや工数の見積もりは、コンサルタントになった後も必ず使う能力です。勉強する段階から慣れておいて損はありません。

勉強の進め方に悩む方は、お気軽にコメントでご相談ください。(SNSは嫌いなのでやっていません)

この記事を書いた人

中小企業診断士。一橋大学を卒業後、鉄道会社、コンサルティング会社で勤務。2020年、約200時間の勉強で中小企業診断士試験に一発合格。2023年に中小企業診断士2次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。短時間で試験に合格する勉強法、マインドを発信します。

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