中小企業診断士二次試験|ファイナルペーパーの作り方【テンプレート配布あり】

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中小企業診断士の二次試験対策では、ファイナルペーパーと呼ばれるメモを作る方が多いです。

この記事をご覧のあなたも、ファイナルペーパーという言葉は聞いたことがあるでしょう。

しかし、ファイナルペーパーはどのような形式で作るのか、どのような情報をまとめるべきかはよく分からない方が多いと思います。

そこで今回は、二次試験対策に特化した個別指導塾を運営する私が、ファイナルペーパーの作り方を話します。

記事のおわりには、ダウンロードして使えるテンプレートもご用意しています。ぜひ最後まで読んでください。

二次試験全般について詳しく知りたい方は、中小企業診断士二次試験完全対策ガイドを読んでください。また一次試験に挑戦中の方は中小企業診断士に200時間で独学合格した勉強法もあわせてご覧ください。

執筆
花月 諒(かげつ りょう)
経済産業大臣登録 中小企業診断士

通信講座と独自の二次試験解法を組み合わせた勉強法で、中小企業診断士に約200時間で合格。2023年、二次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。

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目次

中小企業診断士二次試験のファイナルペーパーとは

ファイナルペーパーとは、二次試験を解く際のポイントや注意事項を自分なりに整理したメモのことです。試験当日に会場に持ちこみます。

作り方はさまざま。私が知っているだけでも、以下のような作り方があります。

  • ノートにペンで手書きする
  • Google keepなどのメモアプリにまとめる
  • ExcelやPowerPointにまとめる

どれが正解というものはなく、自分が使いやすい方法で作りましょう。

普段から「紙派」の方はノートに作れば良いですし、スマホやタブレットで勉強することに抵抗がない人は、メモアプリやExcelを使えば良いでしょう。

中小企業診断士二次試験のファイナルペーパーに書くべき情報

ファイナルペーパーには、以下のような情報を整理しましょう。

  • 回答の手順・時間配分
  • マーカーを引くルール
  • 演習で気づいた改善点
  • よく使うフレーズ・回答パターン

それぞれくわしく紹介します。

回答の手順・時間配分

二次試験の試験時間は各科目80分。自分なりに80分の使い方を整理するのは必須です。

というのも、二次試験は処理する問題の量が多く、時間を管理できないと白紙回答を生むリスクがあるからです。

参考までに、私の回答手順を共有します。(事例Ⅰ〜Ⅲの場合)

STEP
設問文を読む(3分)

設問文から読みます。設問で聞かれている事項(=回答の結論)や、前提・制約条件にラインを引きます。

STEP
与件文を読む(7分)

与件文を読みながら、SWOTに該当する各項目、設問の答えになりそうな箇所にラインを引きます。最初は10分以上かかっていましたが、演習を重ねるうちに速くなりました。

STEP
設問に回答する(60分)

設問に回答します。4問構成なら1問あたり15分。5問構成なら1問あたり12分で解きます。この15分/12分の中で、レインボー式解法の3手順をこなします。

中小企業診断士二次試験のレインボー式解法。文章の型を作る、答えを探す、合体するの3手順で問題を解きます。
レインボー式解法

「1.文章の型を作る」「3.合体する」がそれぞれ2〜3分、残りの時間を「2.答えを探す」にあてます。

STEP
見直し(10分)

答案に一貫性があるか、誤字・脱字が無いかなどを確認し、必要ならば修正します。

過去問の演習を重ねれば、自分に合った解き方が少しずつ分かってきます。それをファイナルペーパーに落としこむことで、再現性が高まります。

マーカーを引くルール

二次試験ではマーカーを持ちこめます。与件文を読む際にマーカーを使う方は、色分けのルールを整理しておきましょう。

私はコクヨの2色蛍光マーカーを使い、強みと機会は青、弱みと脅威はオレンジで色分けしていました。

色分けのルールが複雑すぎると、かえって頭が混乱したり、ペンの持ち替えで時間をロスするおそれがあるので注意しましょう。

演習で気づいた改善点

過去問を解き、合格者の再現答案や予備校の解答例と見比べると、自分の改善点を色々と発見できます。それらもファイナルペーパーにまとめましょう。

私も当時は以下のような改善点を書き留めていました。

私がメモしていた改善点
  • 与件文の記述を見落として想像で答えている。まずは与件文から答えを探す
  • 答案に横文字が多い。平易な日本語で書くことを心がける
  • 「理由と合わせて答えよ」と指示されていたのに理由を書いていなかった。前提条件にはチェックをつけるべし

メモした改善点を演習の前に見返すことで、同じミスの繰り返しを防げます。可能なら、設問1つずつに対してメモを取ると良いでしょう。

よく使うフレーズ・回答パターン

レベルの高い答案を見ていると、よく出てくるフレーズや回答のパターンがあることに気づきます。それらもファイナルペーパーに書きましょう。

時間が空いたときに見返せば、それらのフレーズやパターンが記憶に定着し、自分の武器として使えるようになります。

中小企業診断士二次試験のファイナルペーパーのまとめ

本記事では、ファイナルペーパーの作り方や、ファイナルペーパーにまとめるべき情報を紹介しました。

当塾では、本記事で紹介した内容を網羅したファイナルペーパーのテンプレートを配布しています。(以下のリンクからダウンロードできます)

ファイナルペーパーテンプレート(PowerPoint形式)

テンプレートには、記入例も載せています。ファイナルペーパーを作れば、頭の中で分かったつもりになっている知識が形になり、答案の品質が向上します。

ぜひ本記事を参考にしてファイナルペーパーを作ってみてください。

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この記事を書いた人

中小企業診断士。一橋大学を卒業後、鉄道会社、コンサルティング会社で勤務。2020年、約200時間の勉強で中小企業診断士試験に一発合格。2023年に中小企業診断士2次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。短時間で試験に合格する勉強法、マインドを発信します。

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