中小企業診断士の取得・維持にかかる費用一覧【安くするコツ5つも紹介】

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資格試験に挑むとき、勉強中や合格後にかかる費用は気になりますよね。

この記事では中小企業診断士試験に合格して独立を経験した私が、中小企業診断士の取得・維持にかかる費用を丁寧に解説します。

費用をおさえるコツも紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。

中小企業診断士試験に効率よく合格する勉強法を知りたい方は、本記事を読んだ後に以下の記事も読んでいただけると理解が深まるかと思います。

執筆
花月 諒(かげつ りょう)
経済産業大臣登録 中小企業診断士

通信講座と独自の二次試験解法を組み合わせた勉強法で、中小企業診断士に約200時間で合格。2023年、二次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。

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目次

中小企業診断士の取得・維持にかかる費用

中小企業診断士の取得・維持にかかる費用を一覧で整理しました。

受験料30,200円
教材費・受講料30,000円~300,000円
実務補習費約150,000円
協会入会費約30,000円
協会年会費(1年毎)約50,000円
更新研修(5年毎)31,500円
中小企業診断士の取得・維持にかかる費用

それぞれの費用について解説します。

受験料

中小企業診断士の試験を受ける際には、以下の受験料がかかります。

  • 一次試験:13,000円
  • 二次試験:17,200円

受験料は変わる可能性もあります。最新の情報は中小企業診断協会Webサイトを確認してください。

教材費・受講料

勉強方法により教材費や受講料は大きく変わります。選択肢は予備校・通信講座・独学の3つで、費用のイメージは以下です。

予備校300,000円
通信講座30,000円~80,000円
独学40,000円〜
勉強法別の費用(イメージ)

予備校に通学する場合、受講料の相場は30万円ほどです。所定の年数で受からなければ、さらにお金がかかります。

通信講座の受講料は、予備校への通学と比べると安いです。たとえば、業界最安値と言われる診断士ゼミナールの受講料は29,800円です。(合格お祝い金を加味した実質負担額)その他の講座も、5万円〜8万円程度のものが多いです。

独学の場合、市販のテキスト・問題集をそろえる必要があります。最大手TACの教材一式をそろえると仮定した場合、41,685円かかります(※)。

※『【2024年版】中小企業診断士最短合格セット』『【2024年版】中小企業診断士第1次試験過去問題集セット』『2024年度版最速合格のための第2次試験過去問題集』を会員価格で購入した場合の合計金額。

実務補習費

中小企業診断士として登録するには、二次試験に合格したあと、15日間の実務補習を受ける必要があります。費用は約15万円です。(実施機関により異なります)

なお「養成課程」と呼ばれる機関を修了すれば、二次試験と実務補習をパスでき、その分の費用はかかりません。ただし養成課程の学費は200万円~300万円と非常に高額です。くわしくは以下の記事を読んでください。

協会入会費・年会費

各地域に「中小企業診断協会」があります。加入すると人脈が広がり、情報交換を行ったり、仕事を紹介し合ったちできる利点があります。

協会は入会費が3万円、年会費が5万円程度かかる地域が多いようです。

論理政策更新研修の受講料

中小企業診断士の登録を維持するには、5年ごとに更新が必要です。更新には「論理政策更新研修」を5回受ける必要があります。

中小企業診断協会が行う「論理政策更新研修」は1回6,300円。5回受けると31,500円かかります。

以上が中小企業診断士の取得・維持にかかる費用です。予備校に通学し、二次試験合格後に実務補習を受ける場合、50万円くらいは必要になる計算です

中小企業診断士の取得・維持にかかる費用を抑えるコツ5つ

ここからはコストを抑えるコツとして、以下5つを紹介します。

  • 通信講座を使う
  • 教育訓練給付制度を使う
  • 勤務先の補助制度を使う
  • 使用済み教材を売る
  • 協会に入らない

それぞれくわしく解説します。

通信講座を使う

費用を抑えたいなら通信講座を使いましょう。通信講座の受講料は3万円~8万円ほどで、予備校への通学(30万円程度)と比べると非常に安いからです。

教育訓練給付制度を使う

予備校や通信講座によっては、国が受講料の20%を補助してくれる「教育訓練給付制度」を使える場合があります。くわしくは以下の記事で解説しています。

勤務先の補助制度を使う

勤務先によっては、資格試験に合格した場合、教材費や受験料を補助してくれる場合があります。人事部や総務部に尋ねてみると良いでしょう。

使用済み教材を売る

紙のテキストで勉強した方は、試験終了後にメルカリなどで売りましょう。

受験生に人気の「過去問完全マスター」や「ふぞろいな合格答案」などは、それなりの価格で売れます。

協会に入らない

中小企業診断協会に入らなければ、入会費・年会費を節約できます。協会は人脈形成や情報交換に役立つコミュニティですが、自分1人で仕事ができる人ならば入会は不要です。私も入っていません。

費用は「時間」を含めて考えよう

資格試験の勉強にかかるコストを考えるときは、目に見える費用だけでなく、時間も含めて考えるようにしましょう。なぜなら時間にもコストがかかっているからです。

たとえば「予備校通い」と「独学」の費用と勉強時間が以下だったとします。

勉強方法費用勉強時間
予備校通い30万円700時間
独学5万円1,000時間

費用は予備校が25万円高いですが、勉強時間は300時間少ないです。つまり予備校通いを選ぶと、300時間を25万円で買える勘定になります。

1時間あたりたったの833円。浮いた時間で時給833円以上の成果を挙げれば元が取れます。

勉強法ごとに、合格に必要な勉強時間の仮説を立て、時間を含めたコスト比較を行いましょう。

中小企業診断士の取得、維持にかかる費用まとめ

今回は中小企業診断士の取得、維持にかかる費用について解説しました。要点を3つにしぼって伝えます。

  • 中小企業診断士の取得にかかる費用は最大50万円程度(予備校に通い、実務補習を受けた場合)
  • 特に大きな費用は教材費・受講料。通信講座、教育訓練給付制度の活用で抑えよう
  • コストは表面的な費用だけでなく、時間も含めて考えよう

ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

中小企業診断士。一橋大学を卒業後、鉄道会社、コンサルティング会社で勤務。2020年、約200時間の勉強で中小企業診断士試験に一発合格。2023年に中小企業診断士2次試験対策に特化した個別指導塾「レインボー」を設立。短時間で試験に合格する勉強法、マインドを発信します。

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