中小企業診断士の勉強に簿記は必要?どっちを取る?難易度や仕事の違いを解説
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中小企業診断士の勉強では「財務・会計」を難しく感じる方が多いです。「財務・会計」は計算問題がメインで、数字に慣れていない人には大変だからです。
中には「財務・会計の基礎を固めるために、簿記を取ろう」と考える方もいます。
今回は中小企業診断士二次試験に特化した個別指導塾を運営する私が「中小企業診断士と簿記」について話します。
・中小企業診断士を目指す際に簿記は必要?
・中小企業診断士と簿記はどっちが難しい?
・簿記の基礎知識はどう学べばいい?
中小企業診断士と簿記の資格に興味がある方は、ぜひ記事を最後まで読んでください。
中小企業診断士試験に効率よく合格する勉強法を知りたい方は、本記事を読んだ後に以下の記事も読んでいただけると理解が深まるかと思います。
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中小企業診断士を目指す際に簿記は必要か?
結論から言うと、私は中小企業診断士を目指す際に簿記を取る必要はないと考えています。その理由は以下3つです。
中小企業診断士と簿記は求められる能力が違うから
確かに中小企業診断士の「財務・会計」の会計領域と、簿記の出題範囲は重複しています。しかし試験で求められている能力は大きく異なります。
簿記 | 中小企業診断士 |
---|---|
財務諸表を作る力 | 財務諸表を読む力 |
上表の通り、簿記は財務諸表を作る力、中小企業診断士は財務諸表を読み取り、企業に示唆を与える力が求められています。
実際、私は簿記2級→中小企業診断士の順に取りましたが、簿記で学んだことはそこまで活かせない印象を抱きました。
リソースが分散し勉強が中途半端になるから
中小企業診断士の対策だけでも大変なのに、簿記の合格まで目指すと勉強に割けるリソースが分散し、中途半端になりがちです。
簿記に取り組んだ結果、肝心の中小企業診断士試験に落ちては本末転倒です。
以上の理由から「財務・会計」の基礎固めとして簿記を取ることはおすすめしません。
ただし、もともと簿記を持っている人が中小企業診断士に挑むのはアリです。直接的に活かせる知識は少ないですが、貸借対照表や損益計算書の読み方が分かるのは大きなアドバンテージだからです。
中小企業診断士と簿記はどちらが難しいか?
資格の偏差値をまとめたサイト「資格の取り方」によると、中小企業診断士と簿記の偏差値は以下です。
中小企業診断士 | 67 |
簿記1級 | 67 |
簿記2級 | 58 |
簿記3級 | 45 |
中小企業診断士と簿記1級が同じくらいの難しさとされています。
また経理職の求人で条件となることが多い簿記2級の偏差値は58。中小企業診断士の一次試験科目「財務・会計」と同じくらいの難しさと言われます。
勉強する範囲や二次試験まであることを踏まえると、中小企業診断士の方が難しいと言えるでしょう。
簿記の基礎知識はどう学べばいい?
中小企業診断士の「財務・会計」対策のためだけに、簿記を取る必要はありません。では初学者はどうやって簿記の基礎知識を習得すれば良いのでしょうか。私がおすすめするのは以下2つです。
入門書を読む
簿記の入門書を読みましょう。イチオシは「財務3表一体理解法」です。
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財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)がどう連動しているかを解説しており、中小企業診断士の試験にそのまま使える内容です。簿記の勉強をするよりずっと近道です。
簿記入門講座を受ける
予備校や通信講座の中には、会計知識が無い方に向けて「簿記入門講座」をカリキュラムに組みこんでいるところがあります。そうした予備校・通信講座を見つけて受講するのも1つの選択肢です。
私が200時間で合格した通信講座のスタディングにも簿記入門講座が用意されています。視聴しましたが、非常に分かりやすかったです。
スタディングの中小企業診断士講座を体験する【無料】中小企業診断士と簿記|よくある質問と回答
- 簿記を取れば中小企業診断士の「財務・会計」の受験は免除されますか?
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免除されません。「財務・会計」が免除になるのは弁護士、税理士、公認会計士です。
- 中小企業診断士と簿記のダブルライセンスにはメリットがありますか?
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簿記1級なら「会計の専門知識を持つ中小企業診断士」とアピールでき、多少のメリットはあるでしょう。簿記2級以下はメリットはありません。
- 中小企業診断士と簿記はどちらを取るべきですか?
-
経理のスペシャリストとして就職・転職したい人は簿記、企業経営全般の知識を習得したい人や独立志向の人は中小企業診断士が向いています。
中小企業診断士と簿記に関するまとめ
今回は中小企業診断士と簿記について解説しました。最後にポイントを整理します。
- 中小企業診断士の勉強のために簿記を取る必要はない
- 中小企業診断士と簿記1級が同等の難しさ
- 簿記の基礎知識は、入門書を読むか、予備校・通信講座の入門講義で身につけよう
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